「不用品回収の受付や事務の仕事って、なんだか大変そう…」
条件が良さそうな不用品回収の求人が出てるけど、体力が必要そうだし、作業内容もよくわからない。未経験からでもできるのか、向いている人ってどんなタイプなのか、あまり馴染みのない業種なので不安という人がたくさんいると相談を受けることが多々あります。
現場の作業と違って目立ちにくいポジションではありますが、不用品回収の受付・事務スタッフは、会社とお客様をつなぐとても重要な存在。電話対応やスケジューリング、現場スタッフとのやりとりなど、コミュニケーションと段取り力が活かせる仕事です。
この記事では、受付・事務スタッフの仕事内容や一日の流れ、必要なスキル、大変なことややりがいについて詳しく解説していきます。記事を読むことで「この仕事、自分に向いてるかも」「やってみたい」と感じてもらえるはずです。まずは、自分の働き方に合うか確認しましょう。
不用品回収の受付・事務スタッフってどんな仕事?

不用品回収業は一般家庭や企業で不要になったモノを回収する仕事。不用品を回収する現場スタッフを裏でサポートするのが受付・事務スタッフです。
このポジションは、顧客からの電話やメールを受け、依頼の内容を正確に聞き取り、現場スタッフに伝える役割を担います。また、回収のスケジュール管理や書類の作成など、社内の業務を円滑に進めるための重要な役割を果たします。
現場に出ることは基本的にありませんが、現場とお客様をつなぐ橋渡し役となるため会社全体の円滑な流れを作るために欠かせない存在です。
大きな不用品回収業者などはスタッフの人数が多く、一人当たりの業務量が細かく分担されていることがあります。一方、人数の少ない業者はその分一人で行う役割の幅が広いことが多く、様々な業務をスムーズにこなす力が必要になってきます。
電話対応が中心?一日の流れを紹介
出勤したらまず、前日までに予約された案件の確認からスタート。どの現場に何時に出発するか、スタッフやトラックの手配はできているかを確認します。次に、メールやLINE、留守電に残っている問い合わせへの対応を行います。
日中は電話対応が多くなります。
- 今日、冷蔵庫を引き取ってほしい
- 土曜日に引っ越すので不用品をまとめて処分したい
- 見積もりを先に出してもらえますか?
といった問い合わせが次々と舞い込みます。話を聞き取り、依頼内容に応じて回収スタッフに連絡を取り、スケジュール調整を行います。
夕方には、日中の回収件数やキャンセルの記録を整理。請求データや日報をまとめ、遅番への引継ぎと翌日の準備に入ります。基本的にデスクワーク中心ですが、チームワークが非常に重要な仕事です。
事務所内でのPC入力・伝票処理も重要な業務
業務の中で欠かせないのが、パソコンを使った入力作業や伝票処理です。主な内容としては以下の通りです。
- 回収内容や金額の入力
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お客様ごとに異なる不用品の内容や料金を専用ソフトやExcelなどに入力。
- 請求書や領収書の作成
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法人からの依頼では特に重要な業務。回収後のデータをもとに書類を整えます。
- 報告書の作成・ファイリング
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日報や月間報告書をまとめ、チーム内で共有します。
入力ミスがトラブルに直結するため正確さが求められますが、慣れてくればルーティンとしてこなせるようになります。
現場スタッフとの連携がカギ!社内コミュニケーションとは
受付・事務の仕事は基本的に裏方の仕事ですが、現場スタッフとの連携がなければ成り立ちません。
- 雨で作業が遅れそう・道が混んでいて到着が遅れるといった連絡を現場から受け、すぐにお客様に連絡。
- 大型の家具があると事前に分かれば、人数を増やすよう現場に依頼。
- 回収場所の詳細(マンションの階数やエレベーターの有無など)を事前に伝える。
こうしたやり取りが日常的に発生します。スムーズなコミュニケーションができるかどうかが、現場のストレス軽減にもつながるのです。

仕事内容をもっと詳しく!実際の業務内容とは

- 電話・メールでの受付対応
- 各種データ入力や帳票作成
- 現場チームとのスケジュール調整
- アフターフォローやリピーター獲得への工夫
- 業務の一部としてSNS運用やオンライン出品が含まれることも
務める不用品回収業者によって業務内容は異なり、受付・事務スタッフの仕事は多岐にわたります。大きく分けると「受付対応」「事務作業」「社内調整」「顧客フォロー」の4つに分類できます。以下、それぞれの業務について詳しく見ていきましょう。
電話・メールでの受付対応
お客様からの依頼や問い合わせの“最初の窓口”となるのが、受付業務です。
- 問い合わせ対応
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「料金はいくらかかるのか」「即日対応できるか」といった質問に丁寧に答える必要があります。質問の内容はさまざまなので、サービス内容をしっかり理解していることが大切です。
- 見積もり受付・訪問予約の調整
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お客様の希望日時をヒアリングし、スケジュールやエリアに合う作業員を手配します。見積もりだけの希望なのか、回収までを含むのかを確認し、的確に処理する判断力も求められます。
- クレームや相談対応
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ときには、「予定より来るのが遅い」「料金が高い」といった声が寄せられることもあります。冷静に受け止め、上司や担当スタッフと連携して誠実に対応する姿勢が大切です。
各種データ入力や帳票作成
パソコン業務も多く、慣れが必要な分野ですが、事務スキルを活かしたい方にはぴったりの業務です。
- 案件ごとのデータ管理
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お客様の氏名、住所、依頼内容、料金、対応スタッフなどをシステムに登録します。情報が正確であればあるほど、現場でのトラブルを防げます。
- 請求書・領収書の発行
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特に法人対応では、請求書の形式や締め日などに気をつける必要があります。金額ミスや発行漏れがないよう、チェック体制も重要です。
- 業務報告書や月間集計
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売上や件数、スタッフの稼働状況などをExcelでまとめることもあります。表や関数を使える方は重宝されます。
現場チームとのスケジュール調整
当日回収希望の問い合わせが入ったり、想定していたよりも回収する不用品の量が多かったりと、その時々にどう対応するか社内の調整力も受付・事務スタッフの腕の見せ所です。
- ドライバー・作業員の配置確認
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1日に何件の依頼があるか、それぞれの現場に何名必要かを考え効率よく配置していきます。入社して間もない人とベテランを組ませるなど、力量を考えるのも大事です。
- 突発的な予定変更への対応
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「トラックがパンクした」「スタッフが体調を崩して来れなくなった」といった予想外のトラブルにも柔軟に対応。複数の代替案を考えながら、混乱を最小限に抑える工夫が必要です。
- 混雑時期の人員調整
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引っ越しシーズンや年末などは依頼が集中するため、事前の調整と増員対応も含めて、準備が大切になります。
アフターフォローやリピーター獲得への工夫
回収が終わったあとも、事務スタッフの役割は続きます。
- お礼メールやアンケート依頼
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対応後にお礼のメッセージや簡単なアンケートを送ることで、顧客満足度が上がり、口コミやリピートにつながります。
- リピート割引などの案内
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一度ご依頼いただいたお客様に対して、次回のご案内やクーポン情報などを案内することもあります。業者によっては、回収作業が終わった現場スタッフが対応することもあります。
- トラブルのフォローアップ
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苦情があった場合には再度連絡をとって改善報告をしたり、代替対応を提案するなど信頼回復のためのやりとりを行います。
業務の一部としてSNS運用やオンライン出品が含まれることも
受付・事務スタッフの仕事には、直接的な接客や書類処理以外にも、オンラインでの商品出品やSNS運用など、現代の業務の一部として取り入れられることも増えています。
- SNS運用の重要性
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最近では、企業の認知度向上やブランド力を強化するために、SNSの運用が不可欠となっています。受付・事務スタッフは、SNSに投稿する内容の作成や顧客対応を行うこともあります。例えば、不用品回収に関連するキャンペーン情報やお客様の声をSNSでシェアすることで、集客にも貢献できます。
- メルカリ・ヤフオクへの出品作業
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企業や店舗の中には、メルカリやヤフオクを通じて不用品や中古品を販売する場合もあります。このようなオンライン販売業務も、受付・事務スタッフの担当になっている業者も多いです。
出品作業として商品の写真撮影、説明文の作成、価格設定、発送手配などの細かな作業が求められます。こうした業務は、事務職としての基本的なスキルを活かしつつネット販売の知識も学べるチャンスです。
一日のスケジュール例から見る仕事の流れ

実際にどんな一日を過ごしているのかは、働く前に知っておきたいポイントです。ここでは、ある中規模の不用品回収業者に勤める受付スタッフの1日をご紹介します。
出社後すぐに、前日夜や早朝に届いた問い合わせメールをチェックします。同時に、当日予定されている訪問の件数や、スタッフの配置が問題ないかも確認します。
お客様からの電話が鳴り始める時間帯。依頼内容を聞きながら訪問日時の調整や見積もりの案内を行います。丁寧に聞き取ることで作業スタッフとの連携がスムーズになります。
日によって忙しさは異なりますが、交代制で昼休みをとります。とくにお客様対応の多い午前中の業務を終えると、ホッとひと息つける時間です。
午後は引き続き問い合わせ対応を行います。また、手の空いたタイミングで午前中に受付けた案件のデータ入力や、前日の作業報告書をもとに請求書を作成します。月末が近ければ売上や件数の集計作業も。
作業スタッフから「現地にお客様がいない」「追加で回収が必要」といった連絡が入ることも。このような突発的な事案に対して、柔軟に判断し対応していきます。
1日の受付件数や問い合わせ対応数をまとめた日報を作成し、翌日のスケジュールやスタッフ配置を確認。残業は繁忙期以外ほとんどありません。また、お客様から折り返しの連絡が来る場合は遅番に引継ぎを行います。
業者によっては受電専門のスタッフだったり、販売担当など業務が細分化されていることがあります。また、アルバイトや派遣、正社員など雇用形態によって受け持つ業務が異なるので、面接時にしっかりと確認しておきましょう。
未経験でも大丈夫?受付・事務スタッフに求められるスキルや活かせる経験

不用品回収の受付・事務スタッフは未経験でも始めやすい職種です。しかし、いくつかの基本的なスキルや姿勢が求められるため、事前にどんな準備が必要かを知っておくと安心です。
必要なスキル
- 基本的なPCスキル
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パソコンを使って業務を進めることが多いため、WordやExcelを使えることが望ましいです。データ入力や帳票作成など細かな作業が多く、基本的な操作を身につけておくとスムーズに業務を進められます。
- 電話対応スキル
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電話での対応がメインとなるため、声のトーンや言葉遣いが重要です。慣れるまで時間がかかるかもしれませんが、マニュアルや先輩社員から指導を受けて実践を積むことで、対応力が身につきます。
- 整理整頓力とマルチタスク能力
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受付業務は複数の案件を並行して進めることが多いため、スケジュールや情報をきちんと管理する力が必要です。整理整頓ができる人は効率よく仕事をこなすことができます。
あると役立つ経験や知識
- 接客業経験
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受付業務は、接客に近い部分があります。お客様の要望を的確に把握し、対応する能力が求められるため、接客業や販売業の経験があると活かせます。
- カスタマーサービス経験
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クレーム対応や問題解決の経験があれば、受付スタッフとしての役立つスキルになります。顧客満足度を高めるための対応力が必要だからです。
- 業界知識
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不用品回収やリサイクル業界に関する基本的な知識があれば、より専門的な対応ができるようになります。しかし、特別な知識はなくても大丈夫です。研修やマニュアルで学べる部分が多いので、心配しなくても問題ありません。
研修・サポート体制
未経験者にとって安心できるのは充実した研修やサポート体制です。ほとんどの業者では入社後にマニュアルを使った研修が行われます。先輩スタッフによるOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)も多いので、実際の業務を通して少しずつ仕事に慣れていくことができます。

忙しい時期と閑散期の違い

不用品回収業界には繁忙期と閑散期があります。これを理解することが仕事を続ける上で非常に大切です。
繁忙期(春・年末)
引っ越しシーズンや大掃除の時期、年末年始に近いタイミングなど、依頼が増える時期はスタッフがフル稼働します。電話対応やスケジュール調整が立て込むため特に忙しく感じる時期です。しかし、忙しい分だけ給与面でも手当が支給されることが多くモチベーションが高まりやすいです。
閑散期(夏・連休後)
繁忙期が過ぎると依頼が少なくなり、業務が落ち着く時期もあります。事務作業や業務改善に力を入れることができるため、次の繁忙期に向けて準備を整える時間として活用できます。閑散期だからこそ自己研鑽や資格取得など、スキルアップのチャンスと捉えることもできます。

不用品回収の受付・事務スタッフに向いている人はどんな人?

- コミュニケーションが得意な人
- 細かい作業が得意な人
- 体力的に安定している人
- フレキシブルに対応できる人
- ストレス耐性がある人
不用品回収の受付・事務スタッフはどんな人に向いている仕事でしょうか。自分の適性を確認するために、具体的にどんな性格や特性が求められるか確認していきましょう。
コミュニケーションが得意な人
受付・事務業務はお客様と直接やり取りをすることが多いため、コミュニケーション能力が重要です。お客様の要望をしっかりと聞き、正確に伝えることができる人は受付スタッフに向いています。
また、チーム内でも情報共有や報告が円滑に行えることが求められます。そのため、社内外の人との調整や円滑なコミュニケーションが得意な方に適しています。
細かい作業が得意な人
不用品回収の受付業務では、データ入力や書類整理などの細かい作業が多いです。こうした作業が苦手でない方や、整理整頓が得意な方には向いています。また、数字や情報を扱うことが得意な人は効率よく作業を進めることができるでしょう。
体力的に安定している人
事務職といっても長時間座りっぱなしで仕事をするわけではありません。現場スタッフとのやり取りや、必要に応じて物品の整理など動き回ることもあります。体力的に安定していて、体を動かすことにも抵抗がない方にも向いています。
フレキシブルに対応できる人
受付業務は想定外のことが起こることも少なくありません。急な変更や依頼が入ることもあるため、柔軟に対応できる人はこの仕事に適しています。スケジュールや状況に合わせて柔軟に動ける方は、忙しい時期でも冷静に対応できます。
ストレス耐性がある人
繁忙期や急なトラブルなど、ストレスがかかる場面もあります。そのような状況でも落ち着いて業務を進められる方、ストレスをうまく管理できる方は長期的に活躍しやすいでしょう。

受付・事務スタッフに関するよくある質問

- 受付や事務の仕事って、体力が必要ですか?
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基本的にはデスクワークが中心なので、重い荷物を運ぶような力仕事はありません。ただし、繁忙期には電話や来客が立て込むこともあるため、ある程度の集中力や気配りは求められます。
- 不用品の知識がなくても大丈夫?
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問題ありません。入社後に扱う品目や回収ルールなどを丁寧に教えてもらえる会社が多いです。問い合わせが来た際の受け答えを先輩社員と一緒にロールプレイングをおこなったりして、徐々に覚えていけばOKです。
- パソコンスキルはどのくらい必要ですか?
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基本的な文字入力や、簡単なExcel・メール操作ができれば大丈夫です。高度なスキルは不要ですが、タイピングが苦手だと最初は少し大変かもしれません。
- クレーム対応はありますか?
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ときどきあります。たとえば「回収が来ない」「日程が違う」といった問い合わせ対応をする場面も。ただ、社内の担当者と連携して対応するため、ひとりで抱え込むことはありません。
- SNS運用やメルカリ出品って本当に事務の仕事ですか?
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企業によっては業務の一つとして含まれることがあります不用品の再販業務を事務スタッフが担当するケースもあり、メルカリやヤフオクへの出品作業、InstagramやXの更新などを任されることがあります。
- 勤務時間や働き方は?残業は多い?
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正社員はシフト制で週5勤務が多く、パートは週3〜4日で時短勤務も可能な場合があります。繁忙期は残業が発生することもありますが、業務を分担して早めに帰れるよう工夫している会社もあります。
まとめ
- 事務作業とコミュニケーション力が求められる
- フレキシブルな対応が重要
- 体力的にも安定が求められる
- SNS運用やメルカリ・ヤフオクへの出品作業も含まれることがある
- 業務を通じて成長できる環境
- チームワークと協力が大切
- 未経験からでもスタートできる職種
- 一度覚えたスキルが長期的に役立つ
- 定期的な業務改善や効率化が求められる
この記事では、不用品回収の受付・事務スタッフの仕事内容を詳しく解説しました。日々の業務には、電話対応やデータ入力、書類整理などの基本的な事務作業が含まれますが、それに加えて柔軟な対応力やコミュニケーション能力が求められます。現場のスタッフと連携しながら、業務をスムーズに進めるための協力体制も大切です。
また、受付業務にはSNS運用やメルカリ・ヤフオクへの出品作業が含まれることもあり、単なる事務作業だけでなくマーケティングやオンライン販売のスキルも身につけることができます。業務が多様化し、より幅広い知識や経験を得ることができるため成長できる環境が整っています。
未経験からでもスタートできるので、事務経験がない方でも挑戦しやすい職種です。基本的な業務を覚えた後は、業務改善や効率化を図るなど自分自身のスキルを高めるチャンスもあります。事務職としての基礎力を身につけながらオンライン販売やSNS運用のスキルも学び、キャリアを広げていくことができるでしょう。
不用品回収の受付・事務スタッフの仕事は多様な業務が絡み合っており、成長の機会が豊富な職種です。もし「自分にもできそう」「やってみたい」と感じた方は、ぜひ求人情報をチェックしてみてください。